ハミングバードの由来からGoogleの意図を掘り下げるの巻

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Googleのアップデート「ハミングバード」について、ロジカルな話はもっと詳しい方たちが丁寧に考察されていますので、私の方は別な切り口。ネーミングの意図で掘り下げて考えることにします。

人間って、まずは気持ちから入ってそれを論理で武装する生き物なので、こういう考察も案外良いのかも知れないとか思ってます。

パンダアップデートしかり、ペンギンデートしかり、
被リンクやITのテクニックというロジックメインに評価していたクローラーの特性を覆し、ユーザー評価を優先する方向にどんどん向かっています。

となると、どういう技術が入ったのかよりも、どういう気持ちで行われたのかを気にした方がよっぽど気楽だし、Googleとしてもそっちの意図を汲んでもらった方が嬉しいんじゃないかと思うのです。

パンダの由来は白黒はっきりつけるぜ!・・・ではなかった。

いや、なかったわけではありません。少なくともペンギンは完全に白黒つけようぜ!の流れらしいのですが、調べていたらパンダの由来はGoogleのエンジニアにBiswanath Panda(ビスワナス・パンダ)という人がいるそうで、それが由来だそうです。ビックリ。

案外色んな偶然も重なったのかもですね。
「お、そういえばお前の名前パンダじゃん!白黒つけるって意味でも良いねー!そうしちゃおそうしちゃお!」
みたいな感じとか。笑

とはいえ、確かにパンダやペンギンは本当に白黒付けるという明確な意図を持っており、検索順位が大きく動いてひと騒動おきました。
Livedoorブログのページランクが一気にゼロになったりしてましたね。

そうやってネーミングにエンジニアたちの意図がこもっているので、「ハミングバード」にも何らかの意図があるはず。

「ハミングバード」はハチドリである。

うん、ハチドリが鳥だってことはフワッと分かるけども、どういう鳥か知らないのでまずはwikipediaで調べてみました。

鳥類の中で最も体が小さいグループであり、体重は2〜20g程度である。
キューバに生息するマメハチドリ Calypte helenae は世界最小の鳥であり、全長6cm、体重2g弱しかない。
毎秒約55回、最高で約80回の高速ではばたき、空中で静止するホバリング飛翔を行う。

ちっさ!はっや!

色々書いてありますが、要約すると特徴的なのは「ホバリング」という空中で静止して花の蜜を取る作業であると言うことらしい。
ということで実際にハチドリのホバリングをyoutubeで検索してみました。

物凄く分かりやすい動画があったので貼っておきます。

すご!すごごご!完全に想像以上の速さと正確さ。

 

 

完全に空中で静止している。何という正確性でしょうか。飛んでるのに頭の位置ほぼ動いてない。
この動画のUP主はチョウチョと比較してこの正確さを強調したかったんでしょうね。すごく分かりやすかったです。

YUKIとかがこのタイトルで歌っていたので、もっとふんわりした鳥をイメージしていましたが全然違った。むしろ真逆やんけ。

 

ハミングバードの意図は「早さ」「正確さ」「精密さ」だということが良く分かりました。

集中的に調べてみましたが、他にはこれかなって思える目ぼしい生態もありません。

やはりこのホバリングの正確性だか精密さのイメージのみを踏襲しており、発表されている以外の意図はない。
この特徴決めうちの堂々たる決意表明なわけですね。

Googleのハミングバードの早さ・正確・精密とは具体的に何に対しての行動を指すのか。

 

早さはインデックスや処理能力

WEBサイトがこれだけ増えて、さらにコンテンツ重視になるのであればサイトの充実化を図りページ数を増やそうとする人だけでなく、現行ページの刷新を行う人は増えますよね。

そうすると再インデックスの量も益々増えるわけで、クローラーはより大忙しになっていくわけですが、それをGoogleさんは「任せんかい。強化しちょるきに。」って言ってるってことでOKですかね。

準備として私達にできることは、再インデックス時に「お、内容前よりずいぶん良くなってんじゃん」と思わせる必要があるわけで、そのための欠かせないポイントとして分かりやすいものは

・コンテンツ内の表現を個性的に。

・ソーシャル上での言及数を増やしておく努力をする。

ですね。両方は相関する関係でもあります。面白いから、見ごたえがあるから話題になる。
結果、コンテンツ内容を良くしなさい、さすれば評価されるやん。そしたら俺も評価したるわ。というGoogleさんの意向に綺麗に乗っかるわけです。

これまで流行った「被リンク」というのは、あくまで業者間的な要素が強かった。

ホームページ同士のリンクなんて、WEBやってない一般人はやりませんから、あくまでWEBやってる人同士の応援合戦になるわけで、エンドユーザーの意図ではない。
でもfacebookなどの隆盛で、商売をしていない一般人をWEBからの情報発信源として盛大に巻き込みました。

業者同士の応援合戦ともいえる「被リンク」よりも「ソーシャルからの言及」の方が公平な感じしますもんね。情報操作による誘導はあれども。
そう考えると益々ソーシャルの運営に対して手を抜くことは出来なくなると思います。

ハミバの正確性や精密さはページ内の情報把握の精度についてだと思うの巻

いきなり略してすみません。笑
でもまだ誰もこれを略してないだろうしこれはやったら絶対私が先駆け・・・と思ったら既にOVAとかで「ハミバ」って使われてるやんオタク文化SUGEEEEEEE

(気を取り直して)
これだけGoogleさんはコンテンツ重視と言ってくるわけですから、ページ内の内容が良いかどうか判断できないといけません。ロボットがです。
これまでは「ふん、所詮ロボットだろう。アルゴリズムを掴めば出しぬけるぜ」と言うことをやるのがSEO業者と言われる人たちで、そこがGoogleとの戦いどころだったんですよね。

でも、Googleのエンジニアたちの改善により、どんどんロボットが「人間的な思考」での判断が出来る様になってきている。SUGEE

Googleは、以前から「アルゴリズムを出し抜く方法を考えるのではなく、お客さんに有益なものを作った方を評価する」と言い続けています。
パンダ・ペンギンのアップデートでは、被リンクを有料で買ったらハイ圏外。を強硬に開始しはじめました。

今回のアップデートでも、緩やかにではありますがどんどん精査されていると思います。

業者がリンクを販売する場合、5,000件とかを付けてくれるのですが、1社のために5,000サイト作ることはありません。
何百社にも販売するので、必ずリンク元は被ってきます。

幾ら分散しようが自然に見せようが、Googleは神様みたいな位置から繋がり具合を見ています。
SEO業者が持つ1,000件のクライアントのうち、1~2件が焦げ付いたらチェックが入って、そこと同じ業者からリンクを買ったサイトは一網打尽。
「はい、アンタとアンタとアンタ。不自然にリンク元が一致してるからダウトー。」ってなっていくわけですね。

結構最近話題になったのが、大手ディレクトリサービスからのリンクすらも一気に評価下げた。というGoogleの方針。
「大手からリンクをもらう?弱小サイトが?普通に考えてあり得ないのでそれ買ったってことで良いですかね。」みたいな。徹底してます。

要するに被リンクを貰いに行く行動はやめたまえという話

今でも効果ゼロではないかも知れませんが、効果が低くなっているうえに、むしろ下がる可能性の方が格段に高くなっていて非常にリスキー。

逆に、大手から自然とリンクされるような内容を作れば評価が上がるわけですが
「そんなの買ったリンクと自然リンクなんて判断とか完璧につくの?」と思うところです。

そういう部分を判断する「正確性」「精度」が向上しているんじゃないかと思うわけです。

有能なグラフィックデザイナーにとってはチャンスが増えたと思っている

結果、エンドユーザーたちに純粋に評価され、話題になれば良いという方向に流れて行ってます。

昔はそのエンドへの露出方法がSEOしかなかったわけですから、グラフィックデザイナーはテキスト量だったりWEBならではのルールに媚びるのが嫌でWEBをやらないか、もしくは仕方なく従うがスッキリしない。
という悶々とした感じになり、好んでWEBでの活動はやらない人も多かったんじゃないかと思います。

でも今はGoogleの評価基準も変わってきました。発信元としてのfacebookとかツイッターみたいなソーシャルもある。
本当に優れたサービスやデザインなら、小さな発信からでもSNSで波紋が広がって、WEB特有の技術に媚びず拡散され評価に対象になる流れに移行しています。

本質勝負ですね。私は企画とか反応を高める仕掛けをするのが大好きですから、喜ばしい流れです。

この記事の執筆者

杉本 鉄平

1978年生 プロモートウェブ代表 2007年に7年務めた飛込営業⇒第一子が産まれた日に係長の座を捨て、WEBの世界へフルチンで飛込む。WEBスクールで死ぬ気で勉強していたらなぜかそのまま講師として採用される。その後WEB講師とフリーランスのダブルワークを続け2012年独立する。現在フルチン⇒はっぱ一枚⇒お盆のふたで隠せているくらいのところ←イマココ