完成されたと位置づけられた時点で崩壊は始まっている

yukidaruma07

私に限らず、誰もが「みんなと同じだと言われるのは嫌だ。」と思っているわけで、どこかで自分のアイデンティティーを表現したいので、個性を主張するんですよね。

スマホのアクセサリとかもある意味個性出すためのツール。
「私そういうの付けない派なんです。」も立派な個性。むしろ個性強め。

例えば若者が作り出す流行語なんてのは、皆が使っていない個性的な表現だからこそ、その言葉を使うことが小気味良いんですよね。特にネット用語とかはトレンドが早い。最近「草不可避」ってのを見てググって、なるほど意味は分かったけど、何段変化させてんだよと思ったり。
でもそういう、人がギリギリわかんなくて、意味調べたら「あぁなるほど」みたいな際どいラインの言葉遊びが面白いんですよね。

流行語は流行語大賞になった瞬間に流行語としての存在価値を失う

ちょっと何言ってるか分からなくなりかけてますがw

流行語って、

  • TVドラマやバラエティベースで発信されて流行ったもの
  • 世間(ネット含む)から徐々にのし上がってくるもの

があると思います。(他にもあると思いますが)
前者の流行語は、メディアで繰り返されることで印象付けられる、半ばパワープレイ。これはあまり流行とか関係なく、その言葉を使う芸能人が活躍すればその間効果は継続しますし、ドラマなら終わった後でも、パロディとして話題にできないこともありません。

一方で、後者の世間からのし上がる流行語は、じわじわと流行り出すだけあって、インパクトや語感、隠された意味など言葉としての面白さを持っていることが多く、自分も使ってみたくなる流行語としての本質を持っていると思います。

その分、万人が使い出したらそれはもう共用語の位置に近くなるわけで、流行語としての「個性」を失うわけで敢えて、使う面白味がなくなっちゃうと思うのです。

なので、流行語大賞とかで、語源を生んだ人たちの属性とは相容れないような側のアナウンサーたちが

「今年の流行語大賞は、『激おこぷんぷん丸』でーす!!」

とか言っちゃう時点で、恐らく若者の大半は、「うわぁ・・・。」と思っているんじゃないかなと。
そしたらもう使いませんよね。笑
流行語大賞何してくれてんだよ。と。

そしてその翌日とかに、会社のオヤジ上司とかに
「お前がヘマするから、オレ激おこぷんぷん丸なんだぞー!なんつってな!ほら、これ流行ってんだろ?ん?ん?」
とか言われて、「あ、あはは、そうっすね。。え、えへへへ。」
みたいになって、どうしてくれんだよこの空気的な。

要するに、「はい、これ流行ってまーす!」と公言しちゃった時点で、もうその絶頂期の折り返しが始まったと言っても過言ではないんじゃないかなと。

「流行り」は年代層によって利用の仕方が異なる

これは私の持論です。

若年層(10代~20代前半くらい)

流行っているものを使いたい。という層もいますが、むしろ自分たちが流行らせたいというパワーもある。
そうなるとその層への訴求は「流行ってるアイテム!」と「これから流行りそうなアイテム!」の両方の切り口があると思います。

中年層(20代後半~40代後半くらい)

流行っているものを選んでおけば無難だという大人な選択ができる。
自分達がその流行りの軸になってムーブメントを起こすぜ!みたいなところまでのパワーはない。むしろ流行をコントロールする側。
この層へは「今流行っています」がベターだと思うんですが、それでは面白味がないので、
「今〇〇な人に流行っています。」みたいな属性付きの訴求が効きそうです。

もっと大人な層(気を使った表現w)

流行りには惑わされず、素材等本当に良いものか、自分に合うものかを焦らずに選別できる。
良いものであれば、金額を気にしない。価格より優先すべき点があると知っている。
「本物が分かる人に」みたいな表現とか。

もちろん、色んな方がいますので皆さんが上記に当てはまるとも思いませんが、
こういうペルソナを作ったほうが方向性や仮説が立てやすいですよね。

気が早かろうと、流行る前に次の戦略は立てておくべし

もし流行りを売りにするサービスを主軸に置くビジネスだった場合、世間の認知度として「あの商品流行ってる」と確立されてしまったら、もうそこからは下がるだけです。

なんだかこの記事を書いていて、突然「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を思い出しました。
心配になりサイトを見てきましたが、すごかった。いやサイトデザインもそうなんですが、

戦国BASARAとかとコラボしてた(゜Д゜ )

すごいっすね。その角度から攻めますか普通。豆腐屋がカプコンとコラボするなんて。
他にもライブのフェスに出店してたり、洋菓子屋とコラボもしてるみたいです。
あの位置で飛び続けるのは大変な苦労だと思いますが、スリリングで達成感のあるビジネスなんでしょうね。

こうないといけませんね。ムーブメントを仕掛ける場合は、既にその次の手、さらに次の手を見越して準備しておきたいもんです。


(朗報)

UXOが検索18位・・・海外の不発弾の説明サイトなどに紛れてちゃっかり出ましたw
ユーザーエクスペリエンス最適化3位・・・まぁ、ほぼ造語だしな。

(悲報)

昨日まで22位におりました、「ダンカンこの野郎」が29位に転落いたしました。・・・クッ!

この記事の執筆者

杉本 鉄平

1978年生 プロモートウェブ代表 2007年に7年務めた飛込営業⇒第一子が産まれた日に係長の座を捨て、WEBの世界へフルチンで飛込む。WEBスクールで死ぬ気で勉強していたらなぜかそのまま講師として採用される。その後WEB講師とフリーランスのダブルワークを続け2012年独立する。現在フルチン⇒はっぱ一枚⇒お盆のふたで隠せているくらいのところ←イマココ